骨董道の提唱
華道(生け花)には、花を活けると言う考えがあるように、 私は、骨董を活けるという骨董道を提唱したい。
古き良き物を愛し、古き良き考えを取り入れることで、人生を豊かにする。
そして、骨董収集が、いつの日か、イケてる!と言われる日が来ることを望みます。
骨董道 三か条
第一条:大量消費社会を止め、日本の伝統工芸を守るべし!
大量消費をすることは、経済の為に良いことだ。
との大号令の下、新製品が出るごとに、物を買い替え、捨ててきました。 確かに、物自体の値段は安くなり、生活レベルも向上しました。
ただ、一方で、昔から続く老舗の伝統工芸店や職人さんが減っていき、日本の伝統が失われつつあります。
骨董品は、100年以上も大事にされてきたものだからこそ、現代まで残り続けています。 しかし、現在、大量生産されているうちのどの程度が、100年後の将来、骨董品足り得ているのでしょうか?
物の価値を見極め、日本の伝統工芸と骨董を守り、未来に骨董を残しましょう。
第二条:もったいない精神を復活すべし!
ほんの数十年前までは、祖父母から、「米粒一つ残すのは、もったいない。」と言われる時代でした。
それが、今では、余った食材は、平気で大量に破棄される時代になりました。 (現在、日本で破棄される食品ロスの半分は、家庭内での破棄だそうです。)
また、地球の環境のために、しきりにエコ活動が叫ばれるようにもなりました。
エコだ。エコだ。と言いながら、結局は、エコ活動のために電気自動車、エコバック、太陽光発電を推奨され、消費ありきの活動です。
一方で、日本には、古くから、もったいないという日本独自の考え方がありました。
このもったいないという精神を取り戻すことこそが、物を大事にし、省エネに繋がり、お金を節約し、環境を守ることができます。 何も、大げさにエコ活動に取り組む必要はなく、一人一人がもったいない精神を宿すだけで、解決できるのです。
古い物を大事にすることは、あなたの精神を健全にします!
【オススメ書籍】 「大江戸リサイクル事情 」(講談社文庫) 石川 英輔(著)
第三条:道徳(修身)教育を取り入れるべし!
古い考えは、古臭い。
その考えの下、明治維新以降、西洋の文化が多く取り入れられてきました。
中国の古典、「四書五経」(論語、大学など)を中心とした日本古来の修身教育もいつの間にか忘れ去られてました。
「良い学校に入学し、大企業に入ることが、幸せな道。」 と、教えられてきましたが、果たして、それは、本当なのでしょうか?
かつての日本の小学校は、4年制で、90%以上の日本人は、中学へ進学することなく、小学校を卒業すると丁稚奉公へと出ていきました。
松下電器の創業者、松下幸之助さんは小学校卒、シャープの早川徳次さんなどは、この小学校さえも卒業していないそうですが、 人徳者として、また、大実業家としても成功しました。
人の幸せは、どこにあるのか?古い事を見直すことで、それを見つけることもできるでしょう。