骨董品、収集品、遺品の売却（処分）の仕方

骨董収集における最大の問題点は、購入後の処分方法になります。

この問題が解決出来ないため、長らく、骨董収集＝道楽、銭失い。という認識が出来上がってしまいました。

でも、果たして、それは真実でしょうか？

既製品は、年月が経てば、ゴミとなり、売ることが出来ず、処分するのに費用さえ掛かります。
一方で、骨董品は、どんなものでも骨董の名の下に売却ができる資産なのです。

売却（処分）の方法

1. 古美術商、リサイクル業者、買取業者に売却する。
   
2. ヤフオクなどで売却する。
   
3. 交換会に出してみる。
   
4. 寄付という方法も検討してみる。
   

古美術商、リサイクル業者、買取業者に売却する。

最も一般的な方法ですが、注意も必要です。どの業者を選ぶかが、最も重要です。

骨董業者、買取業者と言えども、すべてのジャンルにおいて専門家というわけではなく、自分の専門と外れてしまうと価値が分からず買い取ります。 そのため、二束三文で買い取られる可能性がありますし、また、中には、あくどい業者も存在することもあるでしょう。

ですので、買取を依頼する場合、売却したい骨董品のジャンルに強い業者を選び依頼したほうが良いです。

購入した時の古美術商であれば、良い物、良い業者なら、購入時の半値以上（場合よっては、それ以上）で引き取ってくれます。

骨董品は、一級品のものであればあるほど、多くの需要があり、売却時に楽です。逆に、中途半端なものは、なかなか売れません。だから、本当は、多少無理してでも、良い物を買っていたほうが、後々のためにも良いのです。(決して、業者の売り文句ではないのです。）

ヤフオクなどのオークションで売却する。

多少手間かもしれませんが、意外に利益が残る方法です。【ヤフオクでの売却方法】

一級品の骨董品の売却は、ヤフオクなどではオススメしませんが、ある程度（数千円から数十万円）のものであれば、専門外の買取業者に売るより、この方法をオススメします。買取業者だと、1箱いくらの世界です。

インターネットでの売買でも、今では、数十万円をネットで取引される時代です。

売却したいものの詳細な説明、写真をしっかり載せ、良い品であれば、100万円以上で落札される事も稀ではありません。捨てるつもりの物にも、思わぬ値段がつくこともあります。
（私自身、捨てようと思っていた算盤が、ヤフオクで17,000円で売れたこともありました。）

ただし、数百万円するものなどは、ネットで売らないほうが良いでしょう。そう簡単に買える人はいません。一流の骨董業者に相談しましょう。

寄付という方法も検討してみる。

もし、あなたの骨董品が売れず、捨てるしかないとお考えの方、ちょっと待って下さい。

捨てる前に、寄付という行為も考えてみませんか？

寄付を受け付けている団体、日用品、衣料品だけでなく、使わなくなったテレホンカードから外国紙幣、金歯、そして、骨董品（絵画、刀剣など）まで様々な物を受け付けていたりします。

ですので、捨てるという行為の前に、誰かの役に立てるということもできます。

また、有名画家、陶芸家など高価な品であれば、美術館、博物館も寄付を受け取ってくれるケースがあります。 寄付することで、相続税がかからなくなるというメリットもあります。

最後に

1. 買値以上に高く売ろうというのは、止めましょう。長年、手元で楽しんだ費用と割り切りましょう。
   
2. 購入後、押し入れに入れたり、数を競うのは止めましょう。数が増えてきたら、適度に処分しましょう。処分することで、自分がどんな物を買っていたか学ぶことができます。
   
3. 後々のために、購入したものは、できるだけ、情報を残しておきましょう。購入場所、購入価格、領収書などがあれば、処分する際の助けになります。