現代の既製品 VS 骨董品 (インテリア勝負)
家具を購入しようと思ったら、普通は、骨董品を買おうという選択肢はありません。
でも、骨董って、すごく良いものです。
今回は、現代の既製品と骨董品を比較検討してみたいと思います。
選考基準
- 同じ目的(用途)に使えるもの。
- 素材は、木製。(骨董品は、ほぼ木製なので。)
- 値段は、誰もが購入できる手頃なもの。
- サイズは、だいたい同じ大きさのもの。
さて、勝負の始まりです。
1回戦:小物入れ(収納ケース)
1回戦は、小物入れ(収納ケース)勝負です。
左の物は、現在、ネットで販売されているもの。 右は、100年ほど前の一升枡。
- 素材:現代もの【チェリーウッド】、骨董品【杉】
- 生産国:現代もの【フィリピン】、骨董品【日本】
- 価格:現代もの【990円】、骨董品【3,300円】
ちなみに、勝負に使っている骨董品は、私が入手したもので、価格は、購入した時の値段です。 ただし、値段は、購入場所により、変化するので、あくまで、参考までにしてください。
2回戦:木製のゴミ箱
2回戦は、ゴミ箱勝負です。
左の物は、現在、ネットで販売されているもの。 右は、大正時代の穀用一斗升。
- 素材:現代もの【天然木化粧繊維板】、骨董品【杉、鉄(補強材)】
- 生産国:現代もの【不明】、骨董品【日本】
- 価格:現代もの【3,800円】、骨董品【2,000円】
ちなみに、穀用一斗升は、実際には、私は、ゴミ箱として利用しておりませんが、ここでは、ゴミ箱の用途として用いました。(骨董品は、アイデア次第でいろんな用途に使えます。)
3回戦:サイドテーブル
3回戦は、サイドテーブル勝負です。
左の物は、現在、ネットで販売されているもの。 右は、大正昭和初期の碁盤。
- 素材:現代もの【天然木(合板)】、骨董品【無垢材】
- 生産国:現代もの【インドネシア】、骨董品【日本】
- 価格:現代もの【19,800円】、骨董品【3,000円】
判定前の補足事項
判定に入る前に、いくつか、補足します。特に、素材に関して、聞き慣れない言葉が多いです。
現代の物に使われていたチェリーウッドは、北米に多く生えている広葉樹。
また、天然木化粧繊維板とは、約2~3mmに薄くスライスした繊維板の表面に、天然木の木目模様などを印刷したプリント紙を貼り付けた木質ボードのこと。
そして、天然木(合板)とは、天然木を薄くスライスした単板をラワンベニヤに貼ったもの。
次に、骨董品の紹介の中で出てきた無垢材とは、合板や集成材ではなく、使用する形状で丸太から切り出した木材とのことでした。
判定
皆さん、いかがだったでしょうか?こうして、改めて、比較すると色々な発見がありますね。
まず、現代のものは、ほとんど、海外で作られたものでした。一方、骨董品は、当然ながら、国内の職人さんの手作りです。
素材は、骨董品が圧倒的に、贅沢な素材を使ってます。値段に関しては、意見は分かれるところです。 (ただ、骨董の良いところは、後日、不要になった際、ヤフオクなど購入した価格と同じくらいで売ることができます。一方、現代の既製品は、大量生産された物なので売るのは、難しく、捨てるしかありません。)
さて、判定は、私の方では、下しません。好みも、価値観も違うと思いますので、みなさんが、それぞれ判断してください。 ただ、願うことなら、少しでも、骨董品という選択肢を加えてもらえるようになったのであれば幸いです。