骨董を活ける。インテリアとしての骨董活用方法
このサイトで、私は、骨董道と言うものを提唱しています。
華道が、花を活けるように、骨董道は、骨董を活けたい。
実は、骨董に興味を持ち、その流れで、生け花にも興味を持つようになり、習ったことがありました。
華道の家元曰く、生け花は、単にその花や器に集中するのではなく、部屋全体の空間を意識して、活けなければいけないと教えてくれました。
例えば、西洋で人気のフラワーアレンジメントは、花瓶にたくさんの花を盛り、ゴージャスに見せます。 一方、日本の生け花は、その部屋の空間全体を意識して、周りの雰囲気を壊さず、かつ、目立ちすぎず、調和させ、そして、さり気なく強調するというのが、コツなのだそうです。
想像してみてください。部屋中が、バラの花で覆い尽くされていたら、どうでしょう?

最初の頃は、まだ良いかもしれませんが、それが、毎日だと疲れませんか?
私は、ほんの一輪、花があるだけで、たくさんのバラに囲まれているよりも、十分、心の癒やしになるものだと思います。
骨董も、然りだと思います。
骨董を活ける。
自分が、収集している対象があれば、それを集めていくことは、良いかと思いますが、集めすぎるのも問題です。 数を競っても仕方がなく、購入後、押し入れに入れるのではなく、飾ったり、使用したりすることが大事だと思います。
ですので、購入する時は、家のどこに飾ろうか?他の骨董品とのバランスは崩れないだろうか?と考えてみると良いかもしれません。 つい、良いものだからと買ってしまっても、飾る場所がなければ、押し入れ行きです。 純和風の家、部屋に、いきなり大きな大理石の彫刻(ミロのビーナス像)が来たら、変ではないでしょうか?
そして、数が増えてきたり、目が肥えてきたら、コレクションの質を上げていきながら、増えつつあるコレクションを整理してみましょう。 (友達は、100人もいりません。本当に心の底から信頼できる友達が、2、3人いれば十分ではないでしょうか?)
あくまで、家、部屋全体の雰囲気を壊さないように適度に集めることが重要なのです。
日用品を骨董に買えていこう。
ただ、一方で、骨董収集自体が、楽しいというので、止められないという方。(私もそうです。)
それでは、身近にある日用品(食器類、家具類、花瓶、小物類など)を、現代の既製品から 骨董品へと徐々に切り替えていってはどうでしょう?
メインに集めている収集品も大事ですが、それを彩る日々のサポート役も必要です。 そして、何より、良いところは、日用品に使う骨董品(民藝品)は、非常に安く、気軽に買えるということです。
【オススメ書籍】 「民藝とは何か 」(講談社学術文庫) 柳 宗悦(著)
まとめ
- 家、部屋の全体の雰囲気を壊さないように、骨董を活ける。そして、収集する。
- 増えすぎた収集品は、適度に処分していく。(そうすることで、目利き力も鍛えられます。)
- メインの収集以外でも、普段遣いの日用品を骨董品へと切り替えていく。